こんにちは
院長の前田です
毎日寒いですね...
ちょっと前までは今年は意外と寒くないと思っていたのに
とんだ勘違いでした...
そして、1つしか持っていない暖パンを毎日履いて出勤しています(笑)
もうひとつ買えばいいのに、もう寒さも終わるんじゃ!?という気持ちが
手離せず未だに買えていないので、もうこの冬は買えないと思われます...
さて、本日は犬種辞典を更新したいと思います
今日はチベタンスパニエルという犬種についてです
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◆原産国 チベット
◆大きさ
体重は4.1~6.8kgで体高は約25.4cmの小型犬です
◆特徴
文献もなく、この犬種の研究が十分でないため、詳しくことは分かっていないようですが、
ヨーロッパに最初に紹介されたのは、15世紀のころといわれ、
チベット地方に非常に古くからいた犬種のようです。しかし、
ペキニーズと相似点が多く、同じ祖先から派生したものと思われ、
チベタン・スパニエルが自然状態のままで現在に至ったのに対し、
ペキニーズは厳しい選択繁殖の結果、両者に大きな差異を生じたとされています。
チベットでは主に僧院で飼育され、歴代のダライ・ラマ(ラマ教の教主)
にも可愛がられたといわれています。
イギリスには、20世紀初めに輸入され、クラブが設立されて
犬種標準が定められ、各国でも飼育されるようになりました。
チベタン・スパニエルは、別名プレイヤー・スパニエルとも呼ばれ、
これはラマ教の信者がお経の入ったガラガラ状の輪転佛具(プレイヤー・ホイール)
をこの犬に回させたことからきています。(JKC参照)
中国の銅像にもその姿が描かれているようです
◆カットスタイル
代表的なカラーは、金色がかったフォーン、レッド、ゴールドや
フォーンに黒い毛が混じるセーブル、ブラック、ゴールド、
ブラックを基調に斑点模様のあるブラック&タン、
ブラック・ホワイト・斑点模様の3色からなるトライカラーなどで、
あらゆる毛色が認められています。
長毛なので、トリミング次第でいろいろなカットが楽しめます。
ダブルコートのため日本の夏は苦手とされるので、
暑くなったらサマーカットでスッキリもよいですね
◆性格
基本的に飼い主に忠実で、明るく自信があり利口な犬種です。
一方、警戒心が強い一面もあるので番犬にも向いています。
見知らぬ人に対してはよそよそしい一面もあるようです。
◆獣医からのヒトコト
【注意してほしい病気】
①涙やけ、眼の色素沈着
目の下の被毛が、涙がこぼれてしまうことで褐色に
変色してしまうのを涙やけと呼ぶのですが、この涙やけの多い犬種です。
これは目の構造上の問題もありますが、鼻の皺の部分の被毛や眼の周りの被毛が
眼を直接刺激してしまうことで涙の量が増えていることもよくあります。
目が鼻側から常に刺激されることで、光をあててよく見ると
眼の表面に黒い色素が沈着してしまっていることもよくあります。
被毛の管理や保湿点眼などによる目の保護を実施することがあります。
②膝蓋骨内方脱臼
この犬種だけの問題ではありませんが、膝のお皿が内側に
はずれてしまう病気も多いです。程度は様々で、膝蓋骨を指で触ると
緩みがあるG1、普段は正常な位置にあるものの何かの拍子で
すぐに内側に落ちてしまうG2、通常は内側に落ちた状態のままに
なっており指でおすと整復は可能だがすぐまた落ちてしまうG3、
落ちたまま動かなくなってしまっているG4までがあります。
G4は基本的に手術が適応になりますが、G2~3だとその子その子で
症状の出方が違いますので保存療法で維持している場合も多いです。
ただ、膝に問題をかかえるワンちゃんは体重管理をしっかりしていただいた方が良いです。
◆ひとこと
過剰な運動を必要としていないので、限られたスペースでも飼育は可能ですが、
マイペースな部分もあるため躾などは根気がいるようです(笑)
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チベット、ダライラマというワードには
は引き付けられるものを感じるのですが、
神秘的な感じに人として、興味をそそられるものなのか、それとも
子どものころにみたブラピ主演のセブンイヤーズチベットによる
刷り込みなのか...
皆さんはいかがでしょうか?