こんにちは
院長の前田です
産休まで後、10日あまり
引き継ぎのためのカルテ書きに追われています
そして、新規で来院いただいた方の中には、3月中の治療が終了する目途がたたない
方は他院さまへといったご案内になったしまう方も
本当にご迷惑をおかけいたして申し訳ありません!
残り少ないですが、なるべくご迷惑をおかけしないよう頑張りますので
ご容赦いただければと思います
さて、本日は産休前最後に犬種辞典を更新しようと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆原産国 スイス
◆大きさ
体高は58~70cmほどで、大型犬です。
◆特徴
昔ファームドッグでガードドッグや牽引犬としてベルン周辺等で用いられていました。
1902年、1904年、1907年にはこの犬種はすでにドッグショーに出陳されていました。
1907年に「スイス・デュールバッハ・クラブ」を設立することによって、
この犬種の純血繁殖を推進し、この犬種の特徴を固定しようとしました。
1910年に「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」と名称変更され、
スイス中とドイツの隣接する地域で急速に高い評価をされるようになりました。
近年では、家庭犬・伴侶犬として高い評価されています。
漆黒の長毛でつやのある鮮やかな毛色が特徴的です。
ダブルコートで白・茶・黒のトライカラーの作業犬です。(JKC参照)
◆カットスタイル
スイス原産のため寒い地方はもちろん、ある程度温暖な地方まで
幅広く気候には順応できるが、夏場は熱中症の恐れがあるため、
サマーカットなどされる方もおられます。
ブラッシングはこまめに行いましょう。
◆性格
性格が良く、穏やかで自信に満ちています。
ムラが無く従順で怖いもの知らずで人との触れ合いにも喜んで接します。
臨機応変に行動するようです。
◆獣医からのヒトコト
【注意してほしい病気】
①腫瘍性病変
特に組織球性肉腫という悪性度の高い腫瘍で有名な犬種なのですが、
それ以外にも肥満細胞腫や骨肉腫といった腫瘍も比較的発生が多いと思います。
こればかりは遺伝も関連しているため、もしお父さん犬、お母さん犬が
腫瘍を患ったことがあるとわかっているようであれば、子どもにあたる
ワンちゃんも腫瘍になる可能性があるといことですので、定期健診を
しっかり受けていただいたほうがよいと思います。
また、皮膚にできる腫瘍は早く気づくことで根治できることも多いため、
毎日体をさわる習慣をつけていただくのもよいと思います。
②前十字靭帯断裂
活発で陽気なワンちゃんが多いので、リードフリーの運動は要注意です。
もともと、ワンちゃんの足は角度的に靭帯に負担がかかりやすい構造になっていますので
テンションが上がった状態で自由に走らすと、靭帯を損傷したり断裂したり
することも多いです。ぜひ気をつけていただけたらと思います。
③胃拡張胃捻転症候群
この犬種に限らず、胸の深い大型犬で危険な病気です。
胃がパンパンに張るのに加え捻転してしまい壊死してしまう怖い病気で、
なってしまうと早急に治療をしないと死に至ります。
この病気は夜におこることが知られており、特にお散歩前のごはんなどは
病気の発症に関連している可能性があると言われています。
夜にいきなり具合が悪くなり、お腹も張っているようであれば、
朝まで待たずに必ず夜間救急を受診してくださいね。
◆ひとこと
寂しがりやなので、出来るだけ触れ合う時間を作りましょうね。
定期的なシャンプーや耳掃除などが必要なので、触れ合いのときにも
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以前、青森に住んでいたときは大型犬さんとよくお会いしていましたが
さすがに、福島区は少ないですね。
そういうところに都会を感じます